年中無休で恋心

たのしいおたくライフを送っています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

映画『DIVOC-12』完成披露試写会に立ち会って –藤原季節さんへ この作品に出会うことができてわたしも救われました

2021年の夏は、サバイバルホラーゲームの主人公になったつもりで家を出ていた。 公園のある通り沿いは花壇に腰掛けて酎ハイを飲む人たちがいる。ビルの裏はタバコを吸うスーツの人がいる。駅前のファーストフード店の前は食品配達員の方たちががたまって話し…

イヤホンは嫌だと思えなくなった日のために ー劇団た組『ぽに』観劇記録

「イヤホンは嫌だよ」 泣き腫らしたらしい顔の彼女の力強い宣言を、わたしは全面的に肯定した。 同じ大学に通う友人である彼女は、付き合ってはくれないが部屋に呼ぶ男と不毛な関係を続けていた。 冒頭のセリフに至る話はこうだ。もうすぐ彼女の誕生日である…

『東京の生活史』のインタビュー聞き手として参加しました

2021年9月21日発売 岸政彦 編 『東京の生活史』(筑摩書房)は、東京出身の人、東京在住の人、東京にやってきた人150人の人生の語りが並ぶ書籍です。わたしは150人のインタビュー聞き手の1人として参加しました。むっちゃうれしい。 デカい。2段組み1216ペ…

2021年上半期マイベスト映画トップ10(劇場公開・配信)

2021年は劇場公開された邦画が本当に素敵で、影響を受けたものがたくさんあります。配信限定公開の映画も、新たに配信に追加された過去作品も素晴らしかったので「劇場公開」と「配信」で分けてベスト10を考えました。しかし5位以内のものは実質1位ですよ…

映画『のさりの島』が見せてくれた目に見えない優しさ

3つ年下の弟が高校生の頃に、保護者会に出席したことをよく覚えている。 両親共働きの家も少なくない地域であったこともあり周りのお母さん方は特に驚かずに受け入れてくださったが、問題は知らないところで起こっていた。教室にたどり着くまでの間に、学校…

藤原季節と塩塚モエカ『迎夏 夏と朗読』を観た

俳優・藤原季節さんによる朗読と、羊文学のギターボーカル・塩塚モエカさんの音楽による公演『迎夏 夏と朗読』を観た。魂がふるえた。 わたしは語らないことで守られる美を信じている。自分にとって大切な作品や大切な言葉の一部に対し、自分の中だけに大切…

「藤原のシーズンが到来した」season2 〜藤原季節さんにハマり、俳優のおたくには素材がありすぎると知る1週間〜

お元気ですか。みなさんのところにはどんな風、吹いていますか。 映画『くれなずめ』に出会ったことでわたしのもとには季節風が吹き、藤原のシーズンが到来しました。何を言ってるのか分からないかもしれませんが、わたしにも分かりません。その動揺から5月…

藤原のシーズンが到来した ~映画『くれなずめ』で俳優・藤原季節さんに唐突にハマった日~

みなさんには好きな季節がありますか?桜がきれいな春ですか。海の香りの夏ですか。日本には美しい四季があって、それぞれに魅力があって、個人的な思い出もありますよね。好きな季節、決めかねますよね。うん、それでいいと思うの。わたし今、自信を持って…

映画『くれなずめ』を観た後、一体あれは何だったのか全然わからなくて、でも最高に爽快な気分で、彼女と話した後みたいだった

先日、高校時代からの友達のギャルと長電話した。彼女が突然「別になんもないんだけど、あんたが好きな音楽が知りたい」と言ってくれたのだった。 高校から一貫して浜崎あゆみの歌詞に共感し続けている彼女に、教室の隅にいたわたしの趣味のどこが触れ合うだ…

スラムダンクの女性キャラクターはNegiccoの誰推しなのか考える

アイドル現場に通いはじめて10年になったわたしの嗅覚は、『スラムダンク』にキャラの立つ女おたくが紛れてるんじゃないかと直感をはたらかせました。 ということでスラムダンクに登場する女性キャラクターはNegiccoの誰推しなのかを、キャラクターの特徴と…

映画『あのこは貴族』とわたしのマイケル・ジャクソン

映画『あのこは貴族』を観た。素晴らしかった。 見たことのある人や場所の気配、匂いを含んだ微細な空気がずっと流れていて、そのリアリティゆえに、誰もを肯定しているように見えた。 anokohakizoku-movie.com 必死の大学受験を乗り越えて上京した、地方出…

心に残る推しのツイートで振り返る2021年1月

待ちに待った #逃げ恥 — 午前0時のシンパシーMegu@Negicco (@Megu_Negicco) 2021年1月2日 ありましたありました、1月2日の逃げ恥スペシャル。 たったひと月前、1月は逃げ恥のことしか考えてなかったのに遠い昔のようだな〜。最高でしたよね。 わたしは逃げ…

『燃ゆる女の肖像』を観て考えていた名前の話

わたしが好きになる人たちは、インターネットで燃えやすい。 変化していかないと誰かを守れなくなってしまっている古い価値観に「おかしい」と言うこと、想像力のない言葉に自分の言葉で反論することは、長期的に見れば優しさであるかもしれない。それでも、…

Negiccoは誰に歌っているのか? 歌詞の二人称から考える

Negiccoは誰に向けて歌っているのか、曲の歌詞に出てくる二人称に着目して考えてみたいと思います。 何でこんなことを考え始めたのか、きっかけはこの一節でした。 「君の代わりはどこにもいない」 www.youtube.com いきなり個人的な話になるのですが、この…

心に残る推しのツイートで振り返る2020年12月

年が明けましたね。ここで今年挑戦してみたい趣味のひとつ、自由律俳句を年末年始をテーマに一句。 ずっと間違えている 母の中島みゆきの鼻歌 (東京都 どんぐり) 今月も推しのツイートで12月を振り返りたいと思います。 12月生まれの皆様お誕生日おめでと…

2020年映画ベスト

昨年は108本の映画を観ました。これまでこんなに数観ることがなかったので、うへえ!って感じです。月に1本見てるといいほうだった。映画に関してはド無知なので、気持ちよく教えてくれる方と定期的に話したりメディアチェックしたりする習慣がついたことが…