年中無休で恋心

たのしいおたくライフを送っています。

スラムダンクの女性キャラクターはNegiccoの誰推しなのか考える

アイドル現場に通いはじめて10年になったわたしの嗅覚は、『スラムダンク』にキャラの立つ女おたくが紛れてるんじゃないかと直感をはたらかせました。

ということでスラムダンクに登場する女性キャラクターはNegiccoの誰推しなのかを、キャラクターの特徴と劇中のエピソードから予測し記述したいと思います。

話せばわかります、妄想なので怒らないでください。それでは五十音順に発表します。 

 

相田弥生 Kaede推し 推し曲:スウィート・ソウル・ネギィー

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『週間バスケットボール』記者であり、高校バスケットを追いかけている弥生。主人公桜木花道たちのライバル・陵南高校の相田彦一の姉で、「要チェックやわ」が口癖。インターハイ代表に選ばれなかったもののゲームの中心的プレイヤーであった仙道彰選手の特集を組むよう上司に食い下がる。仕事熱心であり、選手の分析が得意だ。

取材の差し入れを買おうと立ち寄った横浜ビブレにて、名前に見覚えのあったNegiccoのリリースイベントがタワーレコードであることを発見。

「へぇ…まだ30分前だっていうのにすごい入りね!」

感心した弥生はそのままミニライブを鑑賞し、噂には聞いていたゆるいMCを堪能した。そこで、会話の中心にはいないものの、舞台下手に立つだけで完全にMCを支配しているKaedeの存在に気付き戦慄する。自分から大きく動かなくても実現させるゲームメイク、メンバーからの信頼があつい精神的支柱。いざとなれば自分から攻めに行く。あれは…あれは見たことがある。仙道くんのプレイスタイルによく似ている。MCの内容を手元のメモに一心不乱に書き連ね、イベントレポブログにまとめるモチベーションを得るが、記者としての自意識で推しを隠している。

 

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MCを支配しているかえぽ(Kaede)が見られる動画。

 

赤木晴子 Megu推し 推し曲:矛盾、はじめました。

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通学途中再生したSpotifyの「キラキラポップ:ジャパン」プレイリストから流れてきた『矛盾、はじめました。』の歌詞に感動していたら目の前を片思い中の流川楓が自転車で走り抜けたので、曲のまじない的効力を信じるところから始まったおたくへの道。

普段はとてもきちんとした方なのに一体どうして…?と思うのだが、可愛くて爽やかなMegu推しが、推しを前に何も言えず自ら剥がれている特典会をよく目撃する。彼女も例に漏れず。

流川親衛隊ばりに声出しをするファンを横目に見つつも自分はそこまで踏み切れないが、キュートな振り付けの『ノスタルジア』からクールな横顔を見せる『江南宵唄』など、緩急のある推しのかっこいいプレイを見るたびに情報量過多で気がおかしくなり突然踊り出したりする。 

 

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運動音痴な晴子はこの動画でよりいっそうぽんちゃ(Megu)への憧れを深めた。

 

彩子 Nao☆推し 推し曲:圧倒的なスタイル

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ベンチ選手に積極的に声出しをするよう呼びかけ、試合では人一倍声出しをする、バスケット愛に溢れる湘北高校マネージャーの彩子。ハリセンを片手にヤンキーの桜木花道に基礎トレーニングを仕込むなど、肝が座っている姉御肌。キャプテンである赤木剛憲が試合中に怪我をしたときには、すごい剣幕で睨みつけてくる彼に負けずに必死で試合復帰を止めるよう説得するが、結局テーピングで怪我をした足を固めてその熱意を見守ることになる。情に厚いのだ。

中学時代から男子バスケット部所属のため身体能力の高い男性のパフォーマンスを見てきており、女性アイドルを斜に構えて見ているところがあった。が、ある日大ファンのthe band apartの関連動画で自動再生された動画で、Nao☆ちゃんの安定感のあるピッチの上に成り立つエモーショナルな歌に一目惚れした。

Nao☆ちゃんコールでは「なーおちゃん!」「はい!!」、アンコールは「アンコール」「ネギ!」、どちらも休まず全部言う派。

 

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ファンに声援を求めてくれる曲こそ燃える。

 

島村葉子 Nao☆推し 推し曲:光のシュプール

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「バスケット部の小田くんが好きなの」でおなじみ・桜木花道が中学時代最後にフラれた人こと葉子さんは、小田くんと同じくらいNegiccoNao☆ちゃんが好き。

ミディアムで短め前髪のこのヘアスタイルは『ねぇバーディア』通常盤ジャケットのNao☆ちゃんの写真とミュージックビデオを美容師さんに見せて仕上がったもの。

 

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藤井さん Megu推し 推し曲:星のかけら 

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赤木晴子の友人で、付き添いでバスケ部を見学している藤井さん。

陵南高校との練習試合の翌日、試合に負けたことを悔やむ花道に、緊張しながらも「あの、負けたけどでも私、感動しました…とっても…」 と話しかけに行くなど、自分の気持ちをまっすぐ伝えたいという熱と真摯な思いのある彼女。ライブ後に何より先にファンにお礼を伝えてくれるピュアで誠実なぽんちゃの言葉に感動して、自分もこういう語りができたらと夢見る。

ぽんちゃに似てるね、と数回言ってもらったことがあるのを心に秘め、勇気付けられている。

 

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この動画を見ながらダンス練習をしている藤井さん。フリコピユニットを組むのが夢。 

 

松井さん 推し:Kaede 推し曲:アイドルばかり聴かないで

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晴子と藤井さんの友人で、3人の間のツッコミ役。花道にいつまでも名前を覚えられず「友達その2」と呼ばれるが、「誰がその2よ、松井」と切り返す。バスケ部に執拗に肩入れもしないまでも日々見学に通い、客観的な視点で見守る。

愛聴しているTBSラジオ「アフター6ジャンクション」のLIVE&DIRECTコーナーに出演したKaedeソロに「やるやん」となり、うっかりおたくに。

 

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プリン作りが理系っぽいかえぽにグッときて、理系に進むことを選択肢に入れた。

 

 

以上です。みなさんの推しはどなたですか?わたしは彩子さんのおたくスタイルに憧れますね。妄想ですけど。 

 

スラムダンク湘北高校メインキャラクターのNegiccoの推しを考えた記事も書きました。

 

door-knock.hatenadiary.jp

 

 

映画『あのこは貴族』とわたしのマイケル・ジャクソン

映画『あのこは貴族』を観た。素晴らしかった。

見たことのある人や場所の気配、匂いを含んだ微細な空気がずっと流れていて、そのリアリティゆえに、誰もを肯定しているように見えた。

 

anokohakizoku-movie.com

 

必死の大学受験を乗り越えて上京した、地方出身の水原希子さん演じる美紀。東京の良家に生まれた、門脇麦さん演じる華子。ひとりの男性をめぐって引き合わされた二人が、彼を取り合った対決を選ばず、親友にもならず、たまに出会い、すれ違い、だからこそ勇気をもらえる話だった。

「憧れ」や「都市」の象徴のように語られることの多い東京だけど、わたしが好きなのは、色んな階層や色んな文化層が背景にあることを無言のまま了承しあいながら東京で暮らす人の距離感だ。それが映像で表現される発想に感動した。

 

美紀は大学入学式に、身体に馴染まず吊るしのものだと見た目に分かるスーツを着ていた。校門の看板を母親と挟んだ記念撮影は、行事のときにしか写真の被写体になったことのない人がする表情で、カメラマンに笑ってと言われてしまう。自分のアルバムの中に見覚えが痛いほどあった。

いっぽう華子は定期的に家族写真を撮っているので、どんな状況での被写体になっても手の置き方、口角のあげ方、肩の揃え方に迷いがない。適当に投げ槍に選ばれた服として現れたボーダーのトップス、あの生地のハリはきっとアイロンがかかっているかクリーニング帰りだと思う。そういう世界があることは、何となく分かる。

選べない環境、その中でも自分で選んでいるように思わされている自分の(テイストの意味での)趣味。わたしたちの階層とは、経済感覚だけではないところでさえも細やかに分断されているのかもしれない。そこに当たり前に優劣はない。お互いの世界の中の正義や正解を認め合い刺激されながら、自分の世界で生きることに希望があると思っている。それが起こりやすく、肯定してもらえる空気がある東京が好きだと改めて考えた。

 

 

東京を思うときいつも思い出す女の子がいる。お嬢様学校出身の彼女とは、大学時代サークルで出会った。仮に春子ちゃんとする。

春子ちゃんは品の良い小さな声で話し、まっすぐな姿勢で歩き、いつもニコニコして穏やかだった。サークルの予定ができると、ご家族に電話をして許可をとった。持っているノートも教科書もいつもぴっちり端まで綺麗にしてあって、わたしが彼女に触れたら何かを汚してしまうのではないかと感じた。出会った当初、春子ちゃんに何の話をすればいいのか、わたしには検討がつかなかった。 

 

ある日友人と学食へ行くと、わたしは春子ちゃんを発見した。

150人くらい入る昔ながらのつくりの学食の一部は、見た目の派手な内部生の溜まり場になっていた。金髪のギャルに囲まれたかぐや姫のような春子ちゃんの黒髪は、わたしを不安にさせた。

何か事情があって付き合わされているのではと心配になり様子を確認しようと覗き込むと、彼女は3人のギャルとニコニコ笑いながらトランプをしていたのだった。

春子ちゃんはそういう子たちと関わる時困ってしまうだろうと思い込んでいた自分に気が付き、恥じた。わたしたちはどんなに何かが違っても、今目の前を楽しむ方法がいくらでもある。彼女は無意識かもしれないけれど、それを知っているように見えた。わたしは春子ちゃんのことがすっかり大好きになった。

 

春子ちゃん一家は、マイケル・ジャクソンのファンだった。

ピアノとヴァイオリンを習っていた彼女はクラシックしか聴かないものと思っていたので、驚いた。 

今思えばあれは、「This Is It」ツアー発表の2年前のことだった。大学生のわたしのまわりで熱心にマイケル・ジャクソンの話をしている人は他にいなかったし、当時の彼はスキャンダラスな話題を一挙に引き受けるような存在で、彼にまつわる単語を発し嘲笑することがお約束の話題になるような状況でさえあった。そこで彼を好きだと言い続けるのは、どういう心持ちなのだろう。

勝手に心を痛め暗い部分しか目を向けられていなかったわたしに、またもや春子ちゃんは違う世界を教えてくれた。そういう社会的な彼の評価は、彼女には全く関係がなかったのだ。春子ちゃんはテレビを見たことがほとんどなかったので、バラエティ番組や情報番組で彼がどんなふうに扱われているかをよく知らなかった。まっすぐに彼の音楽とダンスと歌声に魅了されていて、「とてもかっこいいの」と言った。

 

一度、一緒にカラオケに行ったことがある。昼間なら行っても良いということになり、夏休みのある日、春子ちゃんと出掛けられるうれしさに弾みながら、小綺麗なカラオケボックスの部屋を予約したのだった。

どういう曲を入れたらいいのか、という素朴な問いに「盛り上がる曲かな?」と誰かが答え、春子ちゃんは1曲目に『Smooth Criminal』を入れた。両手で掴んだマイクで、恥ずかしそうに小さな声で、でも「Aaow!」も逃さず歌った春子ちゃんはとても可愛いかった。もちろん、わたしたちは盛り上がった。

好きなものを信じて、好きな面を照らして見せてくれることは素敵だ。彼女はわたしがバイトをしたりお酒が飲めたり知っている街が多いことを「大人っぽくていいな」と言ってくれたが、彼女ほど強くないわたしが社会の風潮に流されず、マイケル作品に自分の目で触れてときめく機会に恵まれたのは、春子ちゃんのおかげだと思う。

 

わたしと春子ちゃんは、出会ってから今も年賀状を送り合っている。ものぐさで独身のわたしにはそう送るところがないので、ほとんど彼女専用のコミュニケーションツールと化している。毎年春子ちゃんのために年賀状を用意するのは楽しい。

生活にあまりにも交わるところがないので頻繁にやりとりすることはない。それができない自分って何だろうって考えてしまうこともあったけど、春子ちゃんと送り合うお誕生日のLINEや年賀状を見ると、そういう思いはなんだか忘れてしまう。彼女は何枚年賀状を書くんだろう?多分同じことはできない。でもわたしたちはたまに出会い、すれ違い、だから前を向ける。

  

 

心に残る推しのツイートで振り返る2021年1月

 

ありましたありました、1月2日の逃げ恥スペシャル。

たったひと月前、1月は逃げ恥のことしか考えてなかったのに遠い昔のようだな〜。最高でしたよね。

 

 

わたしは逃げ恥スペシャルを楽しみに待つツイートができる軽やかさ、とっても好きです。

シンプルにむずキュンドラマ!楽しい!の意味でもちろんいいし、そうでなくてもいい自由さがあるのが大衆文化の中にある作品の素敵さだなと思う。

結婚にあたるハードル、ライフステージが変わることの難しさ、ジェンダー、労働観、経済、さまざまな社会問題と向き合う事柄を内包するドラマを「ガッキー可愛い」「今回の恋ダンスは誰が踊るのか」とかでコーティングすれば好きだと言えたりすることっていうのもあると思うんですよ。文化が緩衝材になって発信を繰り広げていく積み重ねで、明るく突破できることはないものかねえ。

こういうことを考えて発言しなきゃいけないなんて、何で?って価値観にアップデートされていくことも、きっと楽しいと思うんだな。妙な正義で是正されず前に進む世になってくれたらな。ということで、1月を振り返りたいと思います。

 

 

 

 

推し、紹介する映画のセレクトが最高なんだよな〜。映画エッセイとか書いて欲しい。『殺人の追憶』はわたしも劇場で観てすごくショッキングな映像に体力を持っていかれてしまったけど、凄まじい映画体験になったのを覚えています。ああ、こういう映像の先に観たいものがある人なんだなと思うと、すごく嬉しい気持ちになりました。

 

 

三ヶ日が終わって疲労していた中、情報の詰まった天使画像が供給されて心底ありがたかった。

 

 

推しがハマってたことがきっかけで読み返したスラムダンク、このタイミングで映画化が決まってめちゃくちゃ感動しました。推し、喜びを倍増させてくれる機会が多すぎるんだけどマジの女神なんじゃないかな?

 

 

オーバーオール姿が可愛すぎるから見てください。アクスタになってほしい、この写真。Negiccoのメンバー別アクスタ欲しい。

 

 

この頃の日本海側の大雪すごく心配でしたね。推し、ポップに無事を発表してくれてて優しいなと思いました。

 

 

キュート〜〜写真と思ったら動画だと思ってたシリーズ画像、どこかでまとめてあったりしないのでしょうか。好き。

 

 

挟み込んでくるスラムダンクのネタいいよなあ。分かってくれなくていいけど、的なノリで好きです。

 

 

自分から質問をしたら回答するものだってって発想なのでしょうか、急遽始まったリプライ返信にファンを幸せにしてくれた伝説のツイートです。

なかなか自分で自覚的に言いにくい「顔の好きなパーツ」、頑張って言ってみることで自分を自分で認められてハッピーになれるし、その上リプライが飛んでくる。これで救われた人たくさんいるんじゃないでしょうか。

返信の内容もファンの顔を覚えてないと言えないようなこともたくさん含まれています。ただ、そこを別に強調することもなく、あくまで「寄り添うこと」に必要な情報として登場しているところに凄まじく性格の良さが現れてて、ほんとにちょっと泣いちゃう。こんな人にいつかなりたい。彼女が好きでよかったな、と自分の感受性を認められました。定期的に思い出していたい。

 

 

ねえー久しぶりにファンの前に出るからトリートメント頑張ってるの可愛すぎん?可愛すぎだわ。

 

 

節分への意欲が強い人大好き。新潟は落花生投げるんだよね〜。自分は大豆で育ったので驚いた。こういう文化を知られるのも楽しい。

 

 

ニットもスカートもかわいい♡のはそうなんですけど、1枚目のポーズめっちゃ気になりませんか。

推しは独自のポーズでカメラにおさまっていることがよくあって、この身体感覚身に付けたくて、不定期に  #Meguポーズ研究 というハッシュタグをつけてアップさせてもらっていました。チェキの機会があったらポーズモノマネマスターして推しに似たポーズでおさまりたい。

 

 

佐渡文化を紹介するシリーズ冊子『いとしげな佐渡』はもっと全世界が騒いで100万部ぐらい売れて価値が等しく浸透してほしいと思っているんですけど、とにかく推しのモデル能力が半端じゃないんですよ。

とってもお洒落な雰囲気と素朴さ、笑顔いっぱいな表情が似合う元気な女の子像と等身大でいてもきちんと大人であること、その身体のバランスが素晴らしい。写真モデルとして今どの部分が出るべきなのかを感知するアンテナを持ってそうなところと、全然分かっていないのに出てきちゃう天才的爆発力も両方感じる。好きだな〜〜〜。マジでいいですのでいったん騙されて買ってほしい。

この2枚目よく見てみてくださいよ、口元の感じとか最高じゃないですか?たぶん写真という装置がなければ生まれない表情、佐渡の喫茶店でなければありえない環境。ありがとう文明と文化よ。

 

itoshigesado.stores.jp

 

以上です。今年も推しがいるから残していきたくなる風俗史。ああ、推しよありがとう。

 

 

 

 

 

 

『燃ゆる女の肖像』を観て考えていた名前の話

わたしが好きになる人たちは、インターネットで燃えやすい。

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変化していかないと誰かを守れなくなってしまっている古い価値観に「おかしい」と言うこと、想像力のない言葉に自分の言葉で反論することは、長期的に見れば優しさであるかもしれない。それでも、うまく散りばめられた真実っぽく見える何かを匿名の他者が勝手につなぎ合わせて個人を攻撃することを意図された線は不思議とすぐに出来上がる。燃えた個人は善か悪か、その信憑性がありそうなほうに風が吹く。

一度燃えた名前は消えない。印象的な見出しと共に記事として残り、予測検索機能に不穏な言葉と共に残り、ネット記事を読み上げるYouTube動画のコメント欄に残り、上位に置かれている誰かの言葉が自分の感想であるかのように刷り込まれる。時代が変わり価値観はアップデートされても、そこで踏まれた人の名前は消えない。そして燃やした人物の名前は誰も知らない。

 

ネットでの活動に視点が向きやすくなった昨年からよく、果てもなく名前のことを考えていた。

 

いっぽうで映画『燃ゆる女の肖像』は歴史に女性の名前の残らない18世紀に、望まない匿名性をもって生きる自律した女性たちの話だ。

 

高名な画家である父の名前でしか作品を出品できないマリアンヌ。命を断った姉の代わりに結婚させられるエロイーズ。結婚に必要な、お見合い写真代わりの肖像画を描くよう依頼されるマリアンヌ。描かれることを拒否し続けてきたエロイーズ。残酷な目的のもとに出会う二人は、惹かれ合うこととなる。

 

物語は画家のマリアンヌがエロイーズの邸宅に行くために船に乗るところから始まった。そこで荒波にさらわれた商売道具のキャンバスを、彼女は自らドレスのまま海に飛び込み救い出す。邸宅では、招かれ人であるはずの彼女がてきぱき服を脱ぐ。服を乾かすためにともされた暖炉の火で煙草を吸う。

ここまでのシーンだけで、わたしは彼女のことがとびきり好きになってしまった。自分の仕事を人に頼らず自分の手で守り、自分を癒す術を知っている女性。暖炉に照らされた彼女が裸で体育座りで喫煙するシルエットは絵画的で美しく、素晴らしいと思った。彼女の仕草も眼差しも全て、現代においても凛とした美しい女性と聞いて想起する像と地続きだ。

そして姉の代わりに自分が見知らぬ地へ嫁ぐことに疑問を持ち拒否し続けるエロイーズも、彼女と同じく聡明で自律した女性であることが、少しずつ見えてくる。

 

この映画で最も美しい事実は、二人が惹かれ合いながらもぶつかり合い、肖像画を完成させることであると思う。

社会システムの歪な形ゆえにアイデンティティ確立の可能性を奪われていた二人の女性が、自分を表現することを求めて、感性を刺激しあい、「肖像画」というひとつの作品に向かって全力の共同作業を行うことを自ら選択する。

 

肖像画の完成はイコール、エロイーズの結婚に結びつく。悲しい未来を選ぶ行為であることが分かっていたとしても、女性たちに自分の表現を残そうとする希求が確かに存在していたということを信じたくなる説得力のある映画だった。表現によって解放されることは、時代を問わない。

登場人物も場面も少なく、彼女たちの二人の視線を覗き見るようなカメラワーク。ほとんど音楽もなく、暖炉で火が燃える音だけが響く時間も長い。繊細な表情や音を映し続ける大胆な構成で、自分が自分であることを求めることの自由を静かに獲得していく彼女たちの変化を集中して、同一視して見せられることになる。こんな手があったのかと大号泣したが、涙が落ちる音さえも映画館で目立ってしまいそうなほど静かな映画だった。あの人をいつまでも見つめていたい、同時にあの人に狂いそうなほど見つめられていたいという欲望を通じて、「見る」という行為を通じて、自己を発見していく。

 

そうして彼女たちは思考し、表現を求め続ける。友人となったメイドの女性の粗悪な堕胎の環境を目に焼き付け、絵画として残そうとする。神話に描かれる愛に対して思うことを議論しあう。メイド女性は、生花をモデルに刺繍を始める。とても素朴な愛情のもつ創造性に気づくたび泣いた。ラストシーンまで、本当に美しかった。

 

ああ、そして、と思う。どんなにお金持ちの貴婦人であっても、才能のある画家であっても、女性たちの名前にたどり着くことは困難だという。そして現代、わたしは自分の表現でなくネットで燃えたことで名前を残している、美しい人たちのことで静かに心を痛めている。他者を見つめて自己を発見する構図は、きっと変わっていないのに。 

Negiccoは誰に歌っているのか? 歌詞の二人称から考える

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Negiccoは誰に向けて歌っているのか、曲の歌詞に出てくる二人称に着目して考えてみたいと思います。

 

何でこんなことを考え始めたのか、きっかけはこの一節でした。

「君の代わりはどこにもいない」

 

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いきなり個人的な話になるのですが、この曲がリリースされた年の夏、大好きだったおばあちゃんが亡くなりました。

小さい頃からなぜだか無邪気になれなかったわたしは、大人になってからもうまく自分の愛情を表現できていたのかどうか自信がありませんでした。おばあちゃんは幸せだったかなといつまでもメソメソしていたところ、この曲はまるで突然のプレゼントのようにやってきて、そういう気持ちを励ましてくれた。

全体をとおして歌詞を読み込めば曲のメッセージ性と自分の状況は異なるはずなのに、Negiccoの透明な歌声に乗った「君の代わりはどこにもいない」というワンフレーズは驚くほど素直に心に響き、自分の偏屈な性格もどこかに追いやって、そのままの意味として受け止めることができたんです。おばあちゃんはいつもわたしの愛し方も含めて受け止めてくれてたんじゃないかと思うと、前向きになれました。

 

そうして大切な曲になっていたこの曲のリリースから1年以上経ったある日、そういえば何でこんなにこの曲に感情移入できるんだっけ?と疑問が降ってきたんです。

大好きな曲と素敵な歌詞であることは大前提として、もっと解像度を上げて考えてみたい。自分ごとのように感じられるのは一体どこがポイントになってたんだろう。どうして自分のことだと思うんだろう。

音楽的なところはまったく想像がつかなかったこともあり、歌詞を眺め、一番好きなこのフレーズのある箇所が気になり始めました。

 

 「君の代わりはどこにもいない」の「君」、二人称です。

 

実生活の中で「君」と呼ばれることはそう多くないですが、歌詞となると自然に受け止められるこの二人称、改めてよく眺めてみると性別も関係性も超えて自分を指差してもらってる感じがしました。名前を呼ばれていないのに、存在を尊重されている感覚がある。同性間でも異性間でも、年齢の上下や立場の違いがあったとしても使われる人称のように思う。立場を越えて対等でいたい思いを直感的に捉えられるような雰囲気があると感じました。

あなた、おまえ、あんた。呼び方ひとつで相手を指し示す印象がとても変わる中、「君」が指し示す広範囲さは抜きん出ているんじゃないだろうか。

 

しかもこの曲の「君」には、同時に複数人に向けてるのでなく、わたし一人を指していると思える何かがありました。大勢の中に紛れている中で、「おおい、君」と呼ばれているような。

文脈にもよるのでしょうが、ここで書かれ、Negiccoの声で歌われる「君」には、顔があると思えたんです。曖昧な誰かや不特定の何か、空に向けて歌うんじゃなく、顔がわかる確かな人格に向けて歌っていると感じられる。これが「君」だったから、自分のこととして受け止められたのかなと思い始めました。

 

歌詞カードを読み返しながら他の曲の二人称を確認し始めると、Negiccoの曲が含む人称のバリエーションの豊かさに気がつきました。人称が出てこない曲がほとんどないし、その種類も豊富である印象を受けたのです。それは具体的でさまざまな人生のいろんなシーン、状況、立場を歌っているからと言えるのかもしれない。

  

例えばとっても平和的な雰囲気のある「みんな」。

 

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「そう リンクしよう みんなの心が繋がってゆく」

新潟の番組のテーマソングやキャンペーンソング、子ども向けの曲によく見られる人称でNegiccoらしいなあと思いましたが、ライブでファンと一緒に盛り上がるような曲で使われていることも多かったです。

 

他、特徴的なものも並びます。

「大キライなはずの人」。

 

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ウェディングソングとしても話題になったこの曲では、具体的な一人をそれぞれが思えるような自由さを残して、しっかり感情移入もできる人称が選ばれていました。お洒落な言葉だなあ。

 

 

「カエポどうよ?」

 

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こういうのも面白いなと思うんですが、ぽんちゃがカエポに呼びかけてるところを見て高まるっていう気持ち、これもアイドルへの気持ちの持ち方のひとつだなあと思います。突然の「カエポ」によって、ライブ中にファンタジーから現実に連れてこられる語のインパクト。それが面白くて、何か高揚してくる。Negiccoってこういう新しい場所に気持ちを持っていってくれるところもあるな。

よくよく考えたら、ここの歌詞カエポに向けてにしか歌ってないってすごくないですか?「伊代はまだ16だから」以来の衝撃。

 

 

こうして二人称に着目してみると、曲の向かう先のゆたかな広がりが見えてきました。どんな人物が含まれているのか見えてくる気がする。

これまでいったいNegiccoがどんな人たちに歌っているかを立ち止まって考えてきたことがなかったけど、人称をデータにしていけば客観的に何か見えるものがあるかもしれないなと思い、なんだかメラメラと本気になってきたので、CDが現時点(2021年1月)入手できる、T-Palette Records所属以降の配信を含む既発シングル・アルバム曲90曲の歌詞をwordに写し、二人称を抜き出してみました。

  

 

あなた/アナタ/あの子/カエポ/神様/キミ/きみ/君/兄弟/恋人たち/ダーリン/バーディア/ふたり/二人/ベイベー/ぼくら/僕ら/未来の私/みんな/皆/私/私たち/わたしたち/大キライなはずの人/2人/Baby/DJ /Girls/My boy/OL/PCDJ/we/you(五十音順・計33)

 

 

ピックアップしながら、とても悩みました。これは想像上の誰かのことを言っていて呼びかけているわけではないのではないか?Babyとはリズムを刻む代わりのもので、意味を持たせるのは粋じゃないのでは?歌詞をどう解釈するかの問題が浮上したのです。加えて三人称的な響きの言葉が二人称として使われているケースもあるなあという気づきもあり、やればやるほどパニックに。

気を取り直して、思い入れを持たず、人物と指すものして客観的に認識できるものを抜き出すシンプルな作業にシフトしました。そこで挙がったものがこちらです。

「君」も「きみ」「キミ」になることでだいぶ雰囲気が代わりますね。「あなた」は漢字やカタカナ表記はなく、ひらがなしか見当たりませんでした。DJやOLっていうとても個別具体的なものも出てきますが、クラブシーンでかかるポップスが多いことが頷けます。

並べてみただけでも豊かに見えてきたNegiccoソングの世界ですが、一体それそれぞれを何回呼んでいるのか、誰に向けた曲が多いのかが気になってきたので、Excelで表を作って数を出してみることにしました。Negiccoが一番呼びかけているのがどこなのか。

すると曲中で何度も同じ人に呼びかける曲があることに気がつきます。

 

『ねぇバーディア』の「あなた」、18回。

 

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『愛、かましたいの』の「Baby」、12回。

 

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多くはライブのキラーチューンでした。日常生活の5分間でこれだけたくさんBabyなんて呼びかけられたら急速に距離が縮まる気がします。名前呼びあう回数が多くなればなるほど思い入れも強くなったりするもんな。自分と曲とのつながりが強くなる効果もあるのかもしれない。

  

いっぽう、『光のシュプール』で一度しか言わない「あなた」の素晴らしさにも気がつきました。一度しか言われない「あなた」なんてときめくに決まっていませんか?この曲の雰囲気にもよく合ってる。

「あなたのいる この隣 何度目の冬かしら」

 

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改めて読み返すとひとつひとつの曲の中での世界がとても豊かなので、一様に数値化することに何の意味が…とも思いつつ、「誰に一番歌っているのか」を特定するというオタク特有の単純な興味で、さきほどの人称の登場回数を数えてみました。

先の90曲の歌詞のWordファイルの検索をかけていく。ふだん見ているのとは違いパソコンの画面上に表示させて読む行為、なかなかフレッシュに歌詞を見つめることができて楽しい作業でした。

  

 

3位 55回 「僕ら」

 

歌う本人を含む「僕ら」という言葉が出てきました。これも実生活ではあまり使いませんが、仲間として受け入れられながら呼びかけてくれているように思える。Negiccoには人生を応援してくれるような曲が多い印象があったけど、「僕ら」という言葉は象徴的かもしれないです。

 

「それでも僕らは 歌うだろう あの歌を 大人になっても 夢を追い続けて」

 

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2位 81回 「あなた」

 

近しい間柄を感じさせる「あなた」が出てくる曲も多くありました。口にするだけで相手への尊重、尊敬、大切な気持ちが込められそうな語感です。胸の中にある心の声でだけ呼べるようなもの、そばにいたとしても憧れている相手を思うときの表現のように読み取れます。ああ、Negiccoが歌う「あなた」、いいですね…。

 

「たくさん遊んでぐっすり眠るの 大好きなあなたと」

 

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1位 189回 「君」

 

最初に惹かれた「君」の二人称が一番多いというのも、なんだか腑に落ちる結果でした。

 

「重なるベル 君をさらう 三次元 カーブを切って 三光年 先まで飛んで」

 

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「あきらめないよ 君と話してた あの未来の 僕らのストーリー」

 

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「どうして迷ってんの? 答えは君の 心の中に、もう あるはずさ」

 

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不思議と「君」を含む曲たちは、どんな関係性かはそれぞれの受け止め方に自由に放たれていながら、何らかの距離の近い人からの声みたいな存在感がある。友達でも家族でも先輩でも恋人でも、アイドルでもいいんだけど、自分に向けて呼びかけてくれている実感を持てる距離を感じました。

 

以下、こんな結果になりました。

 

 

1位 189
2位 あなた 81
3位 僕ら 55
4位 you 43
5位 Baby 37
6位 キミ 30
7位 みんな 25
8位 二人 22
9位 My boy 9
10位 we 6
11位 恋人たち 5
12位 Girls 4
12位 DJ  4
12位 ベイベー 4
12位 4
16位 ダーリン 3
16位 アナタ 3
16位 2人 3
19位 ぼくら 2
19位 わたしたち 2
19位 未来の私 2
19位 大キライなはずの人 2
19位 私たち 2
19位 あの子 2
19位 OL 2
19位 ふたり 2
19位 PCDJ 2
28位 カエポ 1
28位 バーディア 1
28位 神様 1
28位 きみ 1
28位 1
28位 兄弟 1

  

ファンを相手に見立てた恋愛ソングや、キャラクター設定をしっかり定めて「キミ」や「ボク」が歌われることの多いイメージのあるアイドルソングですが、Negiccoの場合は多様な年齢層・性別・立場の方々を想定された内容が多く歌われていることが、ここからも読み解けるんじゃないかなと思いました。

こういう曲を歌っているNegiccoがファンの人生に寄り添いたいと言ってくれること、心からの説得力がある。とても嬉しい。

 

 

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どんな呼びかけ方が優れてるっていう判定するようなものではもちろんないのですが、

この結果だけ見ると、Negiccoソングの多くは「君に歌われている」といえるかもしれません。

こんなふうに多様な対象が溢れている歌詞を含んだNegiccoの曲たち、改めて優しい存在だなあと思いました。

代わりのいない3人がいつまでも、君やあなたや僕らや色んな人たちを歌ってくれるといいなと願います。

 

心に残る推しのツイートで振り返る2020年12月

年が明けましたね。ここで今年挑戦してみたい趣味のひとつ、自由律俳句を年末年始をテーマに一句。

 

ずっと間違えている 母の中島みゆきの鼻歌 (東京都 どんぐり)

 

今月も推しのツイートで12月を振り返りたいと思います。

 

 

推しが月はじめに出してくれるおめでとうツイート、本当に清らかで素晴らしい。12月の澄んだ空気はわたしも好きですが、こんなふうに誰かを祝うときに出てくる言葉を考えるときに素直に出てくるかというと、難しいです。綺麗な風景をお祝いの言葉にする感性、見習いたいなあ。一時期推しの写真で俳句詠んでたんですけど、こういう彼女の感性に影響されたんだと思います。

 

 

推しの素晴らしいところの一つに「緩急」があると思うんですけど、さっきの繊細な表現と打って変わってパーフェクトアイドルかわいいツイートが唐突に出てくるんですよね。ふいうちには弱いに決まってるよ!天才!今月はこのハートの!絵文字にハマってたようです。

 

 

なぜ…。尋常じゃなく可愛くないですか?

 

 

また緩急ですよ。美しい風景を共有してくれるの尊いなー。彼女にはこんなふうに世界が見えてるんだなと思うと救われます。美しいものがずっと目にうつっていることを祈ってる。

 

 

ひっそりと引き込もり英気を養って10ヶ月ぶりに行った、本当に楽しみにしていたライブがKIRINJIでした。そして推しも配信で見てた〜!ヒュ〜!

実況をしてくれてて、同じ時間共有できた感じがしてうれしかったです。自分もあんなに可愛いのにオタク口調になって女の子誉める推し、推せるよな〜。

 

 

スギちゃんと仲良くなってほしいなあ。共演して「嬉しいぜぇ」って言ってほしい。

そしてこれ結構悩みながらコメントするんですが、旦那様がリプライしてるのが本当に可愛くて悶えました。よりによってこれに!

 

 

10日に発表がありましたねー♡!

 

 

わーーー!!心配!!!となっていくつもリプライのツイート下書きしていました。大丈夫!?って言うのも答えを要求しちゃう感じになるかな、恥ずかしさを和らげたいなと思ってこっちの失敗談話すのもなんか違うかな、いろいろ考えてしまったなー。無事でよかったよーーー。

 

 

真山ちゃんお誕生日でしたね!おめでとうございます!コメントがオタクで最高!

 

 

推し、感性が研ぎ澄まされすぎていて言ってること全然分かんないことあるんですけどこれは正にわかんなかったやつです。突き抜けている、こういうとこすっごく好きだなー。センスと情熱のある人には抗えない。全部意味の解説してくれてて助かるなー。解説されてもわかんなかったけど、分かる気もする。現代アートのような存在。

 

 

メンバーのこと大好きなんだろうな、というところが見られると嬉しいですよね。ほんとに好きじゃないと言えないコメント、信頼関係ないとできない突然カメラ向けるみたいな行為。はあ、オフショットムービーを売ってください。

 

 

鏡に向かってないのにこんなに身体がシンメトリーなんて…。姿勢がよすぎてびっくりしました。特典会でもよく思ってたな、ああー!ライブ観たいな、と思った写真。

 

 

カレーも美味しそうなんですけど、表情が素晴らしすぎて焼きつきました。いつのまにこんなに大人になって…。

 

 

12月後半はすっかりクリスマス。わたしも今年はクリスマスへの気合が高まり、リースやツリー飾ったりしていました。今年は外には積極的に出られないクリスマスだったから、例年以上にアイドルがクリスマスムードを救ってくれましたね…。サンタになってくれるアイドルにお年玉あげたい。

Negicco20日にクリスマスライブがあったんですけど、このコス姿でライブをしてくれるっていう神イベントなので全世界にお勧めしたいです。推しの脚がきれいすぎてまっすぐ見つめられない。見るけど…。

 

 

推しとラジオでご一緒しているパーソナリティ村井杏さん。わたしが言いたいことを伝えてくれてありがとう。助かる。

 

 

メンバーのかえぽの結婚発表がありました。「沢山幸せになってほしい」、まっすぐで素敵なコメントですよね。一足先に既婚者になった彼女が、メンバーの結婚の発表に幸せという言葉を使ってくれたことが嬉しかったです。

 

 

 

新潟、雪が降ってたみたいなんです…大丈夫でしょうか?ホワイトクリスマース

 

 

 

 

 

 

かえぽのソロライブの実況、感性が爆発してて最高。大好きかよ。

 

 

推しが29日に大掃除してたのでわたしもこの日始めました。ごみの日にも間に合ったしゆっくりできた年末。推しているときちんとした日々を過ごせる。

 

 

ブログを更新してくれました。ツイートももちろん好きなんですけど、推しの書く長めの文章が大好きなのでとってもうれしいです。

今年は推しがアパレル・雑貨のブランドをはじめてくれたので、生活雑貨が可愛くなっていって、はからずも家での時間を豊かに過ごしたい年となった今、本当にありがたかったです。かわいいグラスがあるから飲み物に手をかけたいと思えたり、このグラスはお花を生ける用にしようかなと考えたり、生活の愛らしさに視点を向けられたから乗り越えられたこともたくさんあったと思います。

 

2021年は推しがたくさん好きなことできる時間が増える年になるといいな〜。

 

 

 

 

2020年映画ベスト

昨年は108本の映画を観ました。これまでこんなに数観ることがなかったので、うへえ!って感じです。月に1本見てるといいほうだった。映画に関してはド無知なので、気持ちよく教えてくれる方と定期的に話したりメディアチェックしたりする習慣がついたことが大きかったです。

毎週課題映画決めて話したり、ジェーン・スーさん・高橋芳朗さんのラブコメ講座やアト6ムービーウォッチメン参考にしたり、自分の勘だけに頼らない福袋を買うみたいな体験のおかげでのハッピーな出会いがたくさんありました。これまで自分が好きだと思っていたものにこだわって、すっごい小さい範囲の中からチョイスする行動につながっちゃってたんだなーと思った年でした。

配信だけで楽しんでいた時間も長かったので、新旧別ベストにしました。

 

新作ベスト10

 

10位 ストーリー・オブ・マイライフ  わたしの若草物語

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おいおいおい何でそうなるんだよ!?とティモシー・シャラメにはドン引きしましたけど(シャラメは悪くない)素晴らしく綺麗な映画!各シーンの美しさが焼きついてます。昔からジョーに共感して読む物語でしたが、姉妹全員が現代女性の価値観で観て違和感ないよう、かつ原作を大切にアップデートされていて嬉しかった。あととにかく衣装が大好き。四姉妹になりたくて髪を伸ばし始めました。単純!

 

9位 もち

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『もち』の話をし始めるとついオタク特有の早口になってしまいます。観る人は選ぶかもしれないけど、生活の中に可愛さ・面白さを見出すセンスはあるほうです!と思う方がいたら是非とも挑んでほしい。岩手県でふつうに暮らす家族、学校の先生、おともだちが総出で出演。どこからが創作なのか分からないような、半ドキュメンタリー的な撮影手法、あたらしい映画体験。守りたい、覚えておきたい日本の風景も素朴に素敵でした。

 

8位 のぼる小寺さん 

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小寺さんは同じクラスにいた、目立たないけど凄い部分を持ってることが感じられる、気になってつい垣間見してしまうような女の子なんですけど、映画なので容赦なく美しい瞬間が真正面から写されてるんですよ…こんなに見つめちゃっていいのかなってドキドキする。工藤遥さんのまっすぐなボルダリング姿が凄まじい。練習用Tシャツの絵柄とサイズ選びも本当に分かってる人の仕事で信頼できる。

 

7位 ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー

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このポスターとコピー!観る前から最高なことは分かっていたけど、さらにその上をいく最高だったので5億点です。ガリ勉の女の子の青春成長ストーリーそのものでありながら、物語序盤から主人公二人がすでに「自分が最高であることを知っている」のが大好きポイント。私的「元気がないときにやるリスト」に「ブックスマートを観る」を追加しました。上映時間も丁度いい。

 

6位 さよならテレビ

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現職のテレビ局員がテレビ局の内部に迫るというテーマそのものが既に興味をそそるんですが、監督の対象への近づき方が凄すぎます。エグ話暴露大会にするんじゃなく、ちゃんとそれぞれ人生が描かれてるんだけど、えっいいの?と思う線まで踏み込んじゃう無邪気な視点が鮮烈。局内で今どういう扱いなんだろこれ?ドキュメンタリーに興味を持つきっかけになりました。

 

5位 はちどり

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ポスターが綺麗で、やさしい青春映画かしらウフフと観に行ったら全然違ったので内臓をえぐられました。中学生の頃の家族や友人の間で生まれる名前の付けられない感情との出会い方にリアリティがありすぎて、きつかったな。身体感覚まで映像から伝わってくる。ヨンジ先生っていう思春期に本当に出会いたかった大人が出てくるんですけど、言葉少なく語ってくれるのがたまらん。沈黙が素敵な映画。

 

4位  星の子

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幼い頃の自分の病気が、奇跡の水をかけることで治った。自分の記憶にはない体験がきっかけで、両親がとある宗教を信仰することに。その信仰が自分を傷つけることもあるけど、信仰が自分を愛してくれている結果でもあると受け入れている主人公の強さが描かれているのがとても希望的で誠実だなあと思った作品。新興宗教の部分をハイライトされがちだけど、もっと日常世界の延長の物語だと思ったりしました。

 

3位 パラサイト  半地下の家族

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今更特に説明することがないですが、やっぱり面白かったですよね。今後地上波で放映されたら絶対毎回観てネットで実況やりたい。バルス!並にリスペクトしたい。この作品きっかけで同じ映画観て感想を話したりする繋がりもでき、行動を変える力のある作品に出会えて感謝しています。身の回りでパラサイトの話してる方は自分も含めて大体パク・ソダムの佇まいにメロメロでしたね。それはそう。

 

2位 クシナ

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女性だけで生きる集落が現代日本に存在したら、例えばそこに子どもがいたら、「お母さん」という概念は誰にとって理解可能になるだろう。これが比喩に使われるべきテーマを、人類学者がこの集落を発見して潜り込むという真正面からの物語にした気負いが好きすぎて実質1位です。衣装や美術による画の圧倒的な質量と凄みだけで設定が説明されるところも大好き。見たことのない美しさ。

 

1位 朝が来る

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入り込みやすい物語にドップリ感情移入し、「色んな家族の形を理解できてると思い上がっていた自分」を突きつけられた衝撃でクラクラしながら劇場を出ました。特筆すべきは蒔田彩珠さんの素晴らしさだと思うんですが、容姿の変化の微細さが容赦なくて、髪質さえ変わってました。こういう小さなところから、本当のことが写されていると思わされる映像の説得力。河瀬監督に出会えて本当に良かった。

 

 

旧作ベスト10

10位 藍色夏恋

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勧めていただいて観た台湾の青春恋愛映画。街並みを自転車で駆け抜ける夏、夜の学校のプール、秘密を打ち明ける体育館、スープ餃子。ずっと映像がほんと、良くてねえ…。自分の中にこんな激しい共感能力が!?と驚くようなスピードで胸がいっぱいになりました。2002年公開とのことで、この時期すでにこういう題材が自然に展開する作品が製作されていたことにも驚き。主演のグン・ルンメイが激カワ。

 

9位 ワタシが私を見つけるまで

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独自の動きをもってパーンと場の空気を変えてくれる強くてユニークなキャラクターはどう足掻いても好きになるしかないよなー。発言も行動も極端でビックリするけど長い目で見たら筋道通ってる。このラブコメ映画 の主人公の友人として登場するレベル・ウィルソンはそういう人で、一気にファンになりました。シングルライフ謳歌するためのちょっとしたパーティー、一度も経験したことないけど彼女と一緒なら繰り出してみたい。

 

8位 殺人の追憶

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『葛城事件』をポン・ジュノ監督がオールタイムベストに選んだという記事を読み、好きそー!と思わず叫んだのはこれを観たから。未解決事件がモデルの作品なのでミステリー要素はあるんだけど、そっちより登場人物の異常性がハイライトされるだけされて、こんなとこまで映します?って思う。いやあ、すごいものの見方する人もいるもんですね!と拍手したい。もちろん褒めてるんですけど。

 

7位 勝手にふるえてろ

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松岡茉優さん演じる主人公ヨシカが環境に適応するために歪な形に変化するアンモナイトの「異常巻き」について語るシーン、異常巻きアンモナイトが自宅に届くシーンはおたく経験のある方に刺さると思うんだなあ…。ああ、これは自分だなあと思うものが投影され、自分の思考を視覚化されるのを観て癒される映画。あなたもきっとアンモナイトに感情移入するようになる。

 

6位 思いやりのススメ

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年末に向けて謎にほんわか気分なことも相まって、やっぱり好きだったなあ〜!と思い高順位につけちゃったロードムービー。リズム感もキャラも映像も好き。ストーリーが追いやすい映画を観たい時ってありますよね。映画のインスタアカウントも、出演者がいい感じにじゃれてて可愛い!とにかくこのセレーナ・ゴメスがめっちゃ好きなんだよな、本当にいい女かつラブリー!親友になりたい!

 

5位 志乃ちゃんは 自分の名前が言えない

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本当に良い〜〜。主人公が吃音を持っていて自分の名前さえ言えないところから始まるんだけど、それが巨大な一生消えない闇として描かれるんじゃなく、普通の高校生の悩みとして横に並んでちゃんと進んでいくところが良い。そして友人役の蒔田彩珠さんが輝きまくっている。彼女が笑ってくれると自分が肯定されるような存在感、当時中学生なんて信じられない。二人がフォークを歌うシーンも最高。

 

4位  人生フルーツ

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二度目の鑑賞でしたが、今年観たことに意味が大きかったので入れました。愛知県春日井市ニュータウン、ご自身で設計した雑木林の中の家で暮らす津幡さんご夫婦のドキュメンタリー映画。のんびり愛らしい二人の生活の知恵、背景にある時間の膨大さになんかほんと泣きたい気持ちになります。優しく生きることって知識を身に着けることだと思うのよね。モノと人を大切にすることを方法と取らない視点、見るたび勉強になる。

 

3位 葛城事件

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心底気分が悪いけどスーパー面白かったです。三浦友和がとにかく抑圧的で暴力的で、観てるだけでこっちの思考回路がずっとショート寸前!「この三浦友和がヒドい」のトークテーマでかなり盛り上がれると思うから、耐性のある人たちと複数人で観たいやつ。まあでもこの人だけが悪いわけじゃないんだよね、アップデートされない価値観とどうやって生きていくか考えさせられる。

 

2位 おいしい家族

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「実家に帰ったら父が亡くなった母の服を着てごはんを作ってた」という物語の根幹のみを取り上げるとヘンテコ映画っぽいけど、全然そうじゃない素直な映画でした。大事に思いたい人の数だけ価値観が増えて、毎日を積み重ねることが進化になる。でもとても辛かったり悩んだりも当たり前にする。ごく普遍的テーマをハッピーなユーモアで描くセンスの中に板尾創路松本穂香さんがいるの最強だったな〜。

 

1位 あん

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小豆を炊く過程の解説の台詞、全部書き写して手帳に貼っておきたい。御老人の言うことってちょっと常軌を逸していることあると思うんですけど、あれって本当に優しいってことだったんだな、あらゆる立場に立てるから突き抜けた言葉になるんだなと思いました。初めて観た河瀬監督作品。役積み、映画の作り方、知れば知るほどカルチャーショックでした。一生観続けたいものに出会えて幸せ。

 

 

おまけ。

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